第2弾製作終了
以前より倉庫に眠っている大昔の材料を使って、何か面白い物が創れないか考えていました。 もう50年も前に父が飯南・飯高の材木屋さんから購入したものです。 もうこれ以上、割れ・腐り・ねじれ等狂いはこない乾燥しきった、楠・梨・朴・椎等の雑木です。 |
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とりあえず、楠材からどんな木目が出るのか削ってみることにしました。 テーブルの天板になりそうなものを探しましたがどれも巾が狭く1枚では使えないので、はぎ合わせるしかありません。 ただ、普通にはぎ合わせたのでは面白くないので、ブックマッチという方法で合わせることにしました。 |
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ブックマッチとは同じ木材でスライスした隣同士の材料を使い、本を見開いたときのように合わせることです。 そのため左右対称に近い木目が出るのです。 この方法で天板を作ってみることにしました。 |
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その木の持つ形を利用して、わざと中央部を空けて(ディスプレイスペース)合わせました。 はぎ合わせの面が少ないので、強度的・デザイン的にも有効な「契」(ちぎり)という昔からの接続法を取り入れました。 材質はブビンガで赤褐色の非常に堅い木材です。 |
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あとは脚ですが中央にディスプレイ台を備えたものでなければなりません。 材質は天板と同じ楠材で、素朴なイメージが出るように、また皮肌を生かし自然な暖か味を出しました。 塗料はオスモカラーのフロアクリアー仕上で引き締まったコントラストのある木目が表れました。 |
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この塗料は環境保護基準に厳しいドイツの安全規格に適合した木にも環境にもやさしい無公害塗料です。 今回は座卓2卓と卓袱台1台です。 座卓 W1800*D850〜800*H330 卓袱台 W1000*D900*H330 (脚は折畳式です) |
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