柿の木物語

伐採が終わり、製材所に持ち込みました。

いよいよ中身を拝む瞬間がきました。

それにしても、おもしろい断面模様で、期待が膨らみます。

天板接ぎ合せ・切断の様子です

残材の良いところでコースターを作りました。

この木のオーナーさんがよく行く(私もそこで知り合った)スナックへのプレゼント品です。

今夜にでも届けに行ってこようかな・・・?

乾燥機で乾燥して頂きましたが、割れがひどくなってきたので、半生状態で了解の上、加工する事になりました。

皮近くの悪いところを捨て中心の巾300mmを3枚接ぎ合せて、天板を作ることにしました。

飯南町の山奥に3年前に枯れてしまい
放ってあった柿の木です。

木の持ち主さんから、何とか製品にならないかと相談を受け、見に行くことにしました。

幹の直径が70cmもあり、それは初めて見る大きな柿の木でした。

しかし、3年の間に虫が食い、腐りも有り、切ったところで、使い物になるかどうか分からないと言ったところ「御先祖さんから代々引き継がれてきた木で、私の代で枯れてしまったけど、何らか形で残しておきたい」との強い希望で、伐採・製材を決められました。

何と言っても3年の放置がもったいなたったです。

天板・脚は組立前にオイルの吹付け塗装を施しました

脚部の加工・組立の様子です

これは幹の根元の輪切りです。

入り皮・虫穴・腐りと三変化のとっても面白い?
飾り台です。

同じくオイルの吹付け塗装です。

施主さんと、そのお知り合いの料理屋さんの開店お祝いの分とで、2台製作しました。

あとは、残った材料で脚部の木取りです。

天板用に中心部の良い所を使ったので、虫穴を入れないと、脚が取れませんでした。

また、それも面白いかな?
と言うことで、こうなったら気にしている事もできません。

何とか脚材を確保して、製作に掛かる事にしました。

しかし、ここで仕事が忙しくなり、材料が半生状態ということもあり、少し乾燥期間をおく事にしました。

中心付近の製材の様子です。

皮付近は無数の虫穴・腐りが有りましたが、中心付近はご覧の通り、何とも言えない面白い模様です。

結局、製品はダイニングテーブルと決まり、乾燥時の反り・ねじれを考慮して天板は90mmの厚みで製材して頂きました。

これが荒削り状態です。

面白い模様の天板になりそうです。

そして組立て完成です