押入の改造

一般的な和室の押入れです。


最近、中古で購入された築6年程の、まだ新しい住宅です。


リフォームされて、クロスと畳を新しくされました。


最初は、押入れが使いにくくて、中にハンガーパイプを付け、整理箪笥にしてほしいとのご相談でした。


そこで、何をどれくらい収納されるかお聞きして、プラン作成に入ることにしました。


図面のように脱衣室に棚を置く場所も無く、着替えを持って脱衣室に行くという、不便な生活も聞いていたので、思い気って家具リフォームを提案しました。


奥の押入れを洋服ダンス、手前の押入れを整理棚と脱衣棚にし、両方から使えるように、壁をぶち抜くという方法です。


もちろん、最初の予定より高価な改造となってしまいますが、見た目も使い勝手も良い、後悔の無いリフォームをお薦めしました。


とりあえず、こちらの意向をお伝えして図面と見積り依頼を頂きました。


図面作成は、これまでの経験から、すぐに出来ましたが、見積りの方は、壁を抜くということで、やってみないと分からないのが現実で、ある程度の巾を頂き、着工させて頂く事になりました。


まず、奥の洋服ダンスは開口部より上にも天井までのスペースが有り、家具天上部に一部開口部を設けて、普段あまり出し入れしない物が収納出来る様にしました。


奥行も900mm近く有り、下部引出は前後2杯にして、衣替え対応にしました。


手前の押入れには、天井裏点検口が有り、それは蓋する訳にはいかないのでカウンターとし、その上に乗って上がれる、頑丈な物にしました。


脱衣収納は、オープン棚と引出しで、収納量はかなりのものです。

何と言っても、部屋にはみ出さず、スッキリとした納まりは魅力です。


こうして、打合せから一ヶ月程かかりましたが、使いにくかった押入れが、見事に生まれ変わり、多機能収納になりました。


新婚さんで、半年後に出産予定という事で、脱衣所も広く使え、整理にはオモチャやベビー用品が収納できると大変喜んで頂きました。


こういったリフォームも出来る事を、沢山の方に知って頂き、喜んで頂ける様に、これからも頑張って行きたいと思っています。